昨日の記事、「思考・感情などを、図形に変換(エンコード)する。」の続きです。
心身の状態を読み取って図柄に変換した上で、それが表すものに働きかけることで、心身の状態改善をしていく。このツールが使えるようになってから、実際にこれを使ったセッションをさせて頂く機会がポコポコと舞い込むようになってきました。
昨日の晩、スカイプでのセッションをお受け頂いた方から、絵柄を公開していいよ!とご許可を頂きましたので、実際、どんなふうに進むのか、ちょっと書いてみたいと思います。
1.まずはお悩みをざっくりヒアリング、感情・思考の全体を絵柄に変換。
お悩みの内容について、おおまかにお話を伺います。職場で相性の良くない同僚二人の間で、板挟みになってしまって、すごくモヤモヤしている、、、とのお悩みでした。
お話を伺った上で、少し時間を頂き、クライアントの心身を感じながら、紙にペンを走らせます。
出来上がった画像は、以下のようなものでした。
いかにもモヤモヤしていますね。「モヤモヤ、って言葉を聞いたから、意識的にこういう絵にしたんじゃないのか?」なんてツッコミも聞こえてきそうですが、身体とペンに任せるように気・エネルギーの流れを追っていたら、本当にこうなりました。一つ一つのモヤモヤの場所・サイズなどを、身体とペンが勝手に指定してくる感じです。
2.モヤモヤを消して、ゼロにする。
こうして出現した心身のモヤモヤ。これを手掛かりに、モヤモヤ気分を消していくことが次のステップです。
絵柄が出てくるときには、その背景になるエネルギーの流れが、紙の表面や周辺の空間に存在しています。こんどは、それを追いつつ、モヤモヤの原因になっている部分(エネルギーが停滞している部分)を丁寧に探り当て、一つ一つほどいていきます。
ほとんどゼロになったと感じたところで、クライアントに心身の状態を伺うと、モヤモヤ感はほぼ消失して、心が静かな感じ、、、とのお言葉を頂きました。
3.どうなったらいいの?を一緒に考える。
モヤモヤはとりあえず消えました。ここからは、解決に向けてのフェーズ。
途中経過はさておき、どんなふうに解決してくれたら嬉しいか?ということをヒアリングします。
ヒアリングの中で出てきたのが、「好かれたいがために、自分からわざわざ板挟みになっているような感じがする」「何もしなくても大丈夫でいたい!」ということでした。
なので、「何もしなくても大丈夫」が、ここでは望む結果となります。
4.望む結果を脳・無意識に伝えるために、新たな絵柄を書く。
ここからは、望む結果を脳・無意識に伝えるフェーズ。心理療法やコーチングの分野で良く言われることですが、望む結果を、脳・無意識に強く認識させると、自分でも知らず知らずのうちに、望む結果に向かう行動や考えをするようになるものです。
今回のやり方では、その望む結果も絵柄として読み取り、可視化します。
望む結果を可視化してみたところ、こんな絵柄になりました。
モヤモヤとは程遠い画像ですね。私が書いたものですから、芸術性はまるでありませんが、、、ただ、クライアントの無意識が認識した解決像の背景にあるエネルギーの流れは十分に絵柄化できたかと思います。
出来上がった後で、絵をじっと見て頂き、エネルギーの流れを十分に感じ取って頂きました。
気分を伺ってみると、先ほどよりも心身の静けさ、安心感がぐっと増した様子(解決像が脳・無意識の深いところで強く意識されると、心身はすごく静かで穏やかになります)。
最後に、「いろいろモヤモヤしていたけど、単純にみんなで笑って過ごしたいだけなんですよね〜」と穏やかにおっしゃっていたのが印象的でした。
結果がどうなるのか?は、無意識の力に任せるのがこのワークの特徴。ですので、今後の人間関係がどうなるかはもうすこし時間が経って見えてくることになるかと思います。
5.最後に
絵柄を活用しての心身の状態改善は、だいたいこんな感じで進みます。問題に関するストレスを解消して、解決方向に脳・無意識が向かってくれるように働きかけを行っていく、、、という枠組みです。
無意識の力に頼る部分が多いワークなので、セッション中の言葉はかなり少なめでした。ただ、短時間で深いところからの変化を起こしやすい、という点ではかなりパワフルなワークになっているようです。何かに導かれている感覚もあるので、さらにこのツールの可能性を追いかけてみようかと思います。