「自分らしい人生を送りたい」と思う方にとって、一般の方が思うよりはるかに重要なのが、カリスマとの付き合い方に気をつけること。
カリスマやいわゆる「スゴイ人」って、当然ながら人を惹きつける力が非常に強いです。
そのため、付き合い方・距離感を普段から上手く考えていないと、自分が精神的にその人に依存してしまったり、あるいはその人に支配されたりして、人生の停滞を起こしたりすることにつながったりもするのですね。
特に気をつけるべきなのは、「ブラック・カリスマ」と言うべき、自分本来の魅力や能力以外のあの手この手(潜在的な恐怖感・不安・劣等感などを掻き立て、知らず知らずのうちに人を精神的に支配するような手段が多いです)で、人を惹きつけようとする傾向が極端に強いタイプ。
このタイプに捕まると、極端な場合には年単位で人生を棒に振り、健康・お金・友人などを失っていくようなことにもつながりますから、特に気をつけましょう。あ、この人当てはまるかも、、、と思ったら、近寄らないのが得策です。
実際にどんなタイプがあるのか、並べてみました。魑魅魍魎が並んで我ながら驚いています(笑)
ブラックカリスマいろいろ。
ブラック企業のカリスマ経営者:
「仕事が喜びで給料は後だ」「個人の休みより会社の業績」といった考え方を従業員に伝えることが多いです。野外でのナゾの「特訓」などが好きなタイプでもあります。また、業績不振・不祥事などをとかく現場の責任にする傾向も。従業員を安い報酬でたくさん働かせるために、本当にあの手この手を使います。
悪徳宗教団体の教祖・霊能者・占い師:
「あなたの祖先の因縁が!」「このままだと良くないことが起こる!」などと言って脅すタイプです。恐怖心を煽ることで、相手に冷静な判断を出来ないようにさせ、その上で、「あなたが求めている解決策はこれですよ」とやるわけです。また、信者に「自分は足りない」「自分はダメだ」という思いを徹底的に抱かせた上で人を精神的に支配するような過激なタイプもいます。
マルチ商法・ネットワークビジネスの元締め:
サラリーマンなど、組織人として給与をもらって働くことに疑問を抱かせた上で、「経済的に自由な生活を勝ち取ろう!」と提示し、今の自分に不満を抱かせる手段を良く使います。また、彼らは組織内のヒエラルキーを構築して利用するのが上手です(ランク付け・表彰式)など。下になりたくない、という不安を上手く活用して、組織の売り上げに貢献しよう!という気にさせるわけです。また、高級外車や豪邸をひけらかす人も居ますが、あれは、メンバーに劣等感を抱かせて、「あの人のようになりたい!」と思うように仕向ける仕掛けです。
ポジティブ系自己啓発を教えている人:
「情熱」「ポジティブ」が大好き。また、その人が自分自身ならではの幸せを追求することより「お金」「出世」に重きを置く人も多いです。社会・経済的な面での自分の地位に劣等感を抱かせることと、情熱がなく、ネガティブなことを考えるのはいけない!といったことを思わせることで、罪悪感や息苦しさを感じさせるタイプが多いです。
※私自身は、地に足が着いていない「情熱・ポジティブ原理主義」的なものは、害になることのほうが多いと思っています。
コンサルタント・カウンセラー・コーチ・習い事の先生等:
コンサルタント・カウンセラー・コーチ・習い事の先生などの分野でも、不安や恐怖心に働きかけてクライアントや顧客をつなぎ止める人はいます。クライアントや顧客に対して、ダメ出し・説教・押しつけが過度に多い場合は要注意。これらの人たちと現在付き合いがあるけど、どうにも得体のしれない重苦しさを感じている、、、なんていう方は、その先生が上に並べたような「ブラック・カリスマ」と似たところがないか、一度立ち止まって省みたほうが良いかもしれません。
「ホワイト・カリスマ」でも、付き合い方には注意が必要。
もちろん、カリスマ的な魅力を持つ人の中には、その人本来の魅力・能力で自然と人を引き付けるような、いわば「ホワイト・カリスマ」的な人もいます。自分が人から祭り上げられたり、承認を得たりする欲求は薄いのだけど、人が自然と集まってくるようなタイプですね。
自分の周囲に寄って来た人を、前述のブラック・カリスマ的な手段で支配しようとする傾向はあまりないのですが、それでも無自覚に付き合いを続けていると、自分にとって必要な学びが終わった後でも付き合いを続けてしまう場合はあり得ます。習い事を同じ先生に長年習っているけれど、ここ数年あまり力が付いた実感がない、、、なんてケースは、好例のひとつかもしれません。
そうしたタイプのカリスマに対しても、付き合いや傾倒している時期が長くなって来た時に「自分にとって、この人からこれ以上学びを得ることは必要だろうか?」と自問してみることをおすすめします。あくまで「自分にとって」必要かどうかを定期的に自問することは、自分が次のステップ・学びに進む時期になった時に、それに気づくキッカケになったりします。
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