マンガ「カイジ」から学ぶ、習慣の変え方。

マンガ「カイジ」から学ぶ、習慣の変え方。

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マンガの「カイジ」、「地獄チンチロ」編で、
地下帝国の班長が語るこんなセリフがありました。

明日から頑張るんじゃない、、、
今日、今日だけ頑張るんだっ、、、!
今日を頑張ったもの、今日を頑張り始めた者にだけ、
明日が来るんだよ、、、!

この言葉、マンガのセリフではありますが、すごく的を得た言葉だなあ~と思います。

今日だけ頑張ることは、どのような意味で大切なのか?

今日はそんなお話です。

日々の行動は、あなたの「習慣」を形作る材料!

今日だけ何かを頑張ることがなぜ大切か?

それは、日々のあなたの行動は、「習慣」を作るものだから。

そして、「習慣」は、ちょっとした行動の違いで、良いほうにも悪いほうにも転ぶから、

です。

例えば、今日、やろうと思っていたことを一つ先送りにしてしまったら、意識する、しないに関わらず、自分の深いところで「先送りをする」という習慣が少し強化されます。

例えば、人にちょっと笑顔でやさしく接することができた!なんて日には、「人に笑顔で接する」という習慣が少し強化されます。

こんなふうに、一日の何気ない行動でも、その行動は、ちょっとだけ
あなたの「習慣」に影響を与える力があるのです。

「カイジ」のセリフに戻って、これを考えてみましょう。

今日だけ頑張ることができると、何が起こるのか?
「今日だけ頑張る」習慣がちょっと強化されます。

今日頑張れなかったら?頑張り始められなかったら?
「頑張れない」習慣、「頑張り始められない習慣」がちょっと強化されます。

今日頑張れるか、頑張れないかで、習慣に与える影響が正反対なのですね。

特に、今日頑張れないことが、ゼロではなくマイナスの影響をもたらす、というのが怖いところです。

今日だけでも頑張れたら?習慣が少し変わることで、今まで、5日に1回頑張るくらいだったのが、
3日に1回頑張れるようになるかもしれない。

今日頑張れなかったら、今まで5日に1回頑張れていたのが、10日に1回くらいしか
頑張れないようになるかもしれない。

3日間頑張れたら、その後ずっと頑張れるかもしれない。

3日間頑張れなかったら、その後頑張れるようになるのがすごく大変になるかもしれない。

こんなふうに、今日自分が取る行動のひとつひとつが、長い目で見ると「習慣」を形作り、習慣を良いほうにも悪いほうにも変化させていきます。

「今日だけ頑張る」というのは、「今日、少しでも、習慣が良い方向に変わるよう、自分の行動に気を配りましょう」という意味でもあり、「頑張れない習慣」「頑張り始められない習慣」をなるべく早く断ち切りましょう、という意味とも言えます。

今日という日も、自分の習慣がどのように形成されていくかの小さな分かれ道だ、、、ということです。

これに気づいてから、私自身も、少しでも良い習慣が付くような行動ができないか、考えてみる頻度がすごく上がったように思います。

習慣を継続的に変えていくコツ: すごく簡単なことを、ひとつだけ頑張ってみよう。

とはいえ、今までの習慣を変えて頑張り始めることは、私を含め、多くの人にとってはなかなか大変です。

というのも、慣れ親しんだ習慣を少しでも変えることって、潜在下でけっこう体力・気力を使うのですね。

習慣を変えるぞ!と意気込んで、頑張り始めてはみたけれど、その変化が長続きしない、、、そんな経験が誰にでもあると思います。

そうしたケースのほとんどは、「最初から大きな変化を狙いすぎたことで、体力・気力が続かなくて挫折してしまう」ということが原因になっていたりします。習慣を変えていくことの負荷を低く見積もり過ぎるのですね。

ダイエットや運動が三日坊主の代表選手になりやすいのも、この「最初から大きな変化を生活に引き起こそうとしてしまう」パターンに陥るケースが多いからこそだったりします。

そこで、習慣を変えていく上で一つおすすめなのは、

「自分にとって楽勝なレベルで、行動を自分にとって望ましい方向に変えてみる」こと。

例えば、部屋の片付けが苦手な人は、何か1つだけでもいいから片づけてみる。

運動したいけど、ついついサボってしまう人は、1分でもいいから何かやる。

食べ過ぎ、飲み過ぎな人は、ほんの少しだけセーブする。

遅刻しがちな人は、一度でいいから、5分前に、それも無理なら3分前、それも無理なら時間丁度に到着するよう(ダメでもいいからとりあえず)チャレンジしてみる。

スマホのゲームにハマって抜けられない人は、とにかく、今この瞬間、ゲームをやめることにまずはトライしてみる。

イライラしがちな人は、せめて、イライラした時に、呼吸を落ち着けようとしてみる。

このくらいの小さな変化(ショボイくらい小さな変化でちょうど良いです)を、
先のことは考えなくて良いので、とりあえず引き起こしてみる、ということです。

こうした取り組みは、外側から見ただけだと、ごくごく小さな変化にしか
見えませんが、ほんのちょっとだけ、日々の習慣を、良い方向に変える力があります。

そして、ほんのちょっとの変化だけに、続けるのが苦になりにくい。

結果、ほんの少しだけ行動を変えることを、できる範囲で続けていくことで、変化を少しずつ積み上げて、気付いた時には習慣がかなり変わっていた、、、という流れを狙いやすく、また同時に、「少しでも自分の行動を良い方向に変えて行く」という習慣を根付かせやすいのです。

自分の中で、何か変えたいところ、改善したいことがある方は、

今日これから、すごくささいなことで、何か行動を変えられることがないか?

ちょっと探してみましょう。ほとんどの場合、一つくらいはあるはずです。やってみると、ちょっといい気分で一日を終えることができますよ。

マザー・テレサも、同じことを語っていた。

ちなみに、班長に先立ち、これと同じことを語った先人がいます。

それは、マザー・テレサ。

彼女はズバリこう言いました。

「行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから」

班長とマザー・テレサ、どちらも同じことを語っている、、、
面白いものですね。

 

 

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