コーチングでは、望む未来を明確にしましょう!というお話がありますが、このために役立つコツを一つご紹介します。
それは、望む未来を、行動・望む結果(Doing)というレベルだけではなく、
自己イメージ・あり方(Being)
経験したい感情・体感(Feeling)
のレベルでも表現してみる、というものです。
なぜかというと、人間の「○○したい」っていう行動・望む結果(Doing)レベルの欲求は、ほとんどの場合、「こんな自分になりたい」という自己イメージ・あり方(Being)レベルの欲求か、「こんな気分・感覚になりたい」という感情・体感(Feeling)レベルの欲求とセットになっているものだからです。
行動・望む結果(Doing)レベルの欲求というものは、自己イメージ・あり方(Being)レベルや感情・体感(Feeling)レベルの欲求の一つの表れである、と理解しても良いです。
ですので、このDo(ing),Be(ing),Feel(ing)という3つのレベルで望む未来を表現したほうが、自分が望んでいることをより深く理解できます。
例えば、「独立して、本当にやりたい仕事で活躍している!」とだけ表現するよりも、
Do 独立して、本当にやりたい仕事で活躍している!
Be 人から求められる能力を生かして、熱意を持って仕事に臨んでいる。
Feel 毎日イキイキと仕事をしている。自分に自信・誇りを持っている。
と表現したほうが、自分が何を求めているのかが深く理解できますよね。
現状と未来の両方をDo-Be-Feelの枠組みで表現すると、自分の望みがさらによく分かる!
そして、あなたが変えたいと思っている現状と、望む未来の両方を、このDo-Be-Feelの枠組みで表現してあげると、自分の望みというものがさらに明確になります。
先ほどの例を題材に、現状をさらに追加してみると、こんな感じになります。
現状
Do 会社員で、あまりやりたくない仕事でくすぶっている。
Be うだつの上がらないサラリーマン。能力を生かし切れていない人。
Feel 毎日沈んだ気分で過ごしている。
未来
Do 独立して、本当にやりたい仕事で活躍している!
Be 人から求められる能力を生かして、熱意を持って仕事に臨んでいる。
Feel 毎日イキイキと仕事をしている。自分に自信・誇りを持っている。
このように現状・未来の両方を表現すると、どうして現状を変えたいのか?という背景も良く見えて来ます。上の例では、毎日沈んだ感じがするのに嫌気がさしてるんだな、とか、もっと能力を発揮して自分に誇りを持ちたいんだな、などのことが読み取れますよね。
もうそろそろ2017年。来年の展望を描く時に、活用してみてはいかがでしょうか。是非、あなたが変えたい現状と、望む未来を、Do-Be-Feelの3点セットで表現してみてください。いろいろなことが見えて来ますよ。
おまけ: Do-Be-Feelの枠組みと、他コーチング流派・NLPとの対比
余談ですが、このDo-Be-Feelの枠組みは、他のコーチング流派で言われる「ゴール」「エフィカシー」「臨場感」と言われるものや、NLPの「心身論理レベル」への置き換えもできます。
図にするとこんな感じです。
NLPやコーチングを勉強している人にとっては、使いやすい枠組みの一つではないでしょうか。