「チャクラを開く」。
ボディーワークに関わっていると、必ず触れるようになる言葉の一つです。
でも、「チャクラが開く」という言葉についての細かい説明というのは、あまり出回っていないような気がします。
そこで、今日は、この「チャクラが開く」ってどういうことなのか?を、ある程度細かく説明してみたいと思います。
前提(1) チャクラは、東洋医学で言う経絡上に存在する。
一般に、チャクラが存在する、と言われる場所は、東洋医学で言う経絡上の様々なポイントです。一般的に言われる「7つのチャクラ」が存在するのは、「任脈・督脈」と呼ばれる、身体の正中線にある経絡の上です。
前提(2) 気・エネルギーの通り道は、結合組織。その中でも特に主要なルートを「経絡」と言う。
気・エネルギーは、全身の結合組織(筋膜・腱・靭帯・骨膜など)を通って、全身にめぐります。気・エネルギーが全身を循環する上で、主要なルートがいろいろあり、これを東洋医学では「経絡」と古来呼んできました。
「気・エネルギーの流れが詰まる」とは、結合組織に細かな癒着が出来ることで、本来のエネルギーの流れが阻害されてしまうことです(参考記事)。
※結合組織の癒着ができてしまう要因は、心身の緊張や、無理な身体の使い方、怪我など様々です。
筋膜等の結合組織に働きかけるボディーワークや、ハリ治療などは、結合組織の癒着を取って、気・エネルギーの流れを良くしてあげる役割があります。
チャクラが開く=結合組織の癒着が相当に取れてきた時に、経絡上に独特のエネルギーパターンが表れること。
経絡周りの結合組織をどんどんほぐして行くと、そこの気・エネルギーの流れは、どんどん良くなっていきます。
そして、結合組織の癒着が相当に少なくなると、独特なエネルギーパターンが、その場所に表れてくるのです。
こんなパターンが典型です(これ以外にもパターンはさまざまです)。
まさに、花のような形を、エネルギーの流れが描くようになるのですね。エネルギーの流れを手で追ったり、見たりできる人なら、観察することができます。細部は省略しますが、全体としては、右回転の流れを描きます。
この、エネルギーの流れが、花のような模様を描くようになることを「チャクラが開く」と、古来人は呼んで来たのでしょう。
もちろん、このパターンが出ている周辺のコンディションは快調になります。
逆に、キレイなパターンが出ている時でも、身体が緊張したり、コリ・ハリ・癒着ができてしまうと、上のようなキレイなエネルギーパターンは消失してしまったりします。これが「チャクラが閉じる」と言われる現象の正体です。
個人的な経験では、「チャクラが開く」「閉じる」は、一日の中でも頻繁に変わる印象があります。ストレスフルな状況に心身が影響されてチャクラが閉じたり(キレイなパターンが出なくなる)、逆に、良いことが起こることで機嫌が良くなってチャクラが開いたり(キレイなパターンが復活する)。
チャクラを開くには、コリ・ハリ・癒着を取っていくことが近道。
上に書いたように、チャクラというのは、結合組織の癒着が大幅に減り、経絡上のエネルギーの流れが良くなった時に表れるパターンのこと。
ですので、チャクラを開きたい、という方は、沢山身体をさするなり、技術のある人のボディーワークを受けたりすることで、結合組織の癒着をどんどん取っていくのが近道です。