自分の心身を健全な状態に保つため、自分が自分らしくあるために、覚えておいたほうが良い手法として、「コード・カッティング」と呼ばれる手法があります。
いわゆる、「ネガティブな感情のつながりを切る」ためのテクニックです。
すごくアヤシイ印象がありますが、実際に効果があり、私自身も本来の自分を保つために重宝しています。また、クライアントの方が、本来のエネルギーを取り戻すためにも必要に応じて使わせて頂いています。
目次:
そのネガティブ感情、あなたのものではないかも?
簡単なコード・カッティングのやり方
コードを切ることにためらいがある、罪悪感がある方へ
やってみたけど、コードが切れない!という場合
そのネガティブ感情、あなたのものではないかも?
なんだか調子がすぐれない、精神的にざわざわするという時、それが人のネガティブ感情の影響だった!ということは、珍しくありません。
こういう時、エネルギーという側面から見ると、ネガティブなエネルギーのルートが、身体にできてしまっているものなのです。そのルートはあたかもコードや紐のように感じられるもの。
このコード、なかなか厄介な存在です。このコードがあると、相手と直接会っている時はもちろん、相手と直接会っていない時・距離が離れている時・(場合によっては)縁が遠くなった後でも、このコードが災いして、相手のネガティブなエネルギーを受け取ってしまい、感情が乱れたり、身体が重くなったり、自分らしからぬこと(ストレス食いなど私の場合良く経験しました)を何故かやってしまう、、、といったことが起こりがちです。
コードができる原因は、ネガティブな思いをするような出来事であることが多いですが、自分の自覚のないところでコードが出来てしまう場合もあります(人から恨みや妬みの思いを受けるなど)。以下のようなケースは、そうしたコード(ネガティブなエネルギーの繋がり)が災いしていることを疑ったほうが良い典型例です。
- なんだかここ数日精神的にざわつく、落ち込む。ちょっと振り返ってみたら、何日か前に人に会ってネガティブな愚痴を聞き続けるハメになったことを思い出した!というケース
- 人からイヤミを言われて身体が縮むような感じがして以来、心身の調子がおかしいぞ!?とケース
- 街中で、ちょっとイヤな印象を覚える人と目が合って、その後精神が落ち着かない、というケース
- 原因は分からないけど、ここ最近ミスや忘れ物などが多い、精神状態が良くない
おとなしい人、根っから優しい人などは、こうした経験をすることが多い傾向にあります。また、人の心身の状態を感じやすい「エンパス」の人は、こうした経験をたくさんしているものです。
このようなケースに出会った時、コード・カッティングの簡単なやり方を覚えておくと、ネガティブな感情をもたらしているつながりを切って、心身のコンディションを普段通りに戻すことができます。きちんとできると、文字通り「憑き物が取れた」如く心身がスッキリするのでおすすめです。
簡単なコード・カッティングのやり方。
コード・カッティングの方法ですが、イメージ・身体、両方を活用する方法がおすすめです。手順は以下の通り。全部のケースに効くとは断言できませんが、かなり有効範囲は広いです。最初は上手くできなくても、練習していくと上達もしてきますので、必要に応じてご活用ください。
(1)誰かのネガティブなエネルギーを受け取っているかも?と思ったら、人型のシルエットを想像して、そのシルエットとの間に、紐やコード状のつながりがあることをイメージする。
人型のシルエットを想像して、そこからコードが出ていることをイメージしてみます。コードはどんな色・形をしているだろうか?自分の身体のどこにつながっているだろうか?想像してみてください。ちなみに、コードがつながっている場所には、身体の不快感や違和感を覚えることも多いです。
コードがつながっている相手の方が誰か?分からなくてもコードは切れますので、相手の姿はシルエットだけでOKです。相手の方が誰か?推測ができる場合でも、その方の姿を具体的に思い浮かべることはおすすめしません。あくまで推測でしかないものを断定して、相手の方を無闇に責める気分になってしまうことを避けるためです。この記事では繰り返し出てきますが、コード・カッティングでは、相手の方が誰かを断定しないこと・相手を責めないことが大切です。
(2)コードや紐状のものが実際にあるつもりになって、手を使ってそれを抜くように動かす。
まずは、「誰だか分かりませんが、ごめんなさい、一度コードを切らせて頂きますね、、、」と、お断りを入れます。
その上で、実際にコード状のものがあるつもりになって、手を実際に動かしてコードを抜いていきます。
コードを抜く際に摩擦や抵抗があったらどんな感じだろう?と、臨場感を感じながらやってあげると、効果を感じやすいです。
時には、コードがなかなか抜ける感じがしない、力いっぱい引かないとコードが抜けない、なんてこともあります。力いっぱい引いてもコードが抜けない場合は、しばらく続けることで少しずつコードが動いて抜け出すことが多いです(注意:この時、力を入れてコードを引くこと自体はかまいませんが、相手に怒りの感情をぶつけないように注意しましょう。力は入れながら、心はつとめて穏やかに、という構えでやりましょう)。
(3)気が済むまで、コードを抜いていく。
コードのエネルギーが強いほど、体内にまでコードが潜り込んでいるような感じになっていることが多いです。長いコードを糸巻きから出していくような感じで、コードがなくなってスッキリするまで抜いていきましょう。ちなみに、コードを抜くまでの時間は、ケースにより様々です。数十秒で終わるものもあれば、1時間以上(!)かかるようなものもあります。
(4)コードを切った感じがして、明らかに気分がスッキリしたところで終了。
コードが切れた時には、コードを引っ張っている手に、実際にコードが切れたような感覚を覚える(または、コードが切れたようなイメージが自然と出てくる)と同時に、一瞬で気分がスッキリと明るく落ち着いた方向に変わる、という2つのサインがあります。コードが切れたような感覚やイメージが出てきても気分がスッキリしない場合は、複数のコードが付いていることが考えられます。身体の違和感やイメージを手掛かりに、さらにコードを抜いていきましょう。
コードを切ることに罪悪感、ためらいがある方へ:
ネガティブな感情は、本来は人にとって学びの糧であり、自分の内面を見つめて手放し、解消していくもの。ネガティブなコードの繋がりを作ること、またそれを許容することは、お互いのためにならないことです。
とはいえ、上のように頭で考えることはできても、コードを切ることに罪悪感やためらいをどうしても感じてしまう方は少なくないようです。私も、以前は罪悪感を感じることが多かったクチなのですが、いろいろ理解が進むにつれ、コード・カッティングを行うときの心構えや考え方が身についてきました。そのうちいくつかを合わせてご紹介します。
「相手の人を悪者にしているようで、、、」と感じてしまう方へ:
ネガティブ感情のコードを切る、という言葉を聞いて「相手を悪者にしているようで、、、」と感じる方がいらっしゃいます。
そういう方が、少しでも罪悪感を減らすためにできることの一つは、「誰からコードが来ているのか、相手を断定せず、また相手が誰であれ責めないこと」。
相手が分からなくてもコードは切れますし、誰からコードが来ているのか心当たりがあっても、それはあくまで推測。
相手が誰であるかを断定せず、「誰だかわからないけど、ごめんなさい、ネガティブなコードはこちらとしても辛いので、一度切らせて頂きますね、、、」くらいの心構えでいた上で、相手が誰であれその人を責めたりしないようにも心がけることができると、罪悪感が不要に募ることを避けることができます。
また、自分からもコードをつなげるようなこと(愚痴を人に延々話す、イヤミを言う、人に過度に依存するなど)をしないぞ!と普段から心がけることも、罪悪感を抱えないためにプラスになります(加えて、これらのことを避けることで、ネガティブな関係性を人と築くこと自体も少なくなります!)
自分のネガティブ感情を、人のせいにしているようで、、、という方へ
ネガティブ感情が、自分の中にあるものなのか、コードから来るものなのかは、コード・カッティングに慣れてくると、コードの有無を手で探ることが出来たりもして、かなり精度良く判別できるものです(但し、慣れて来た場合でも、相手の方が誰か推測・断定したり、相手を責めたりすることは避けましょう)。
これについては、実際にコード・カッティングを経験して、慣れて頂くのが一番なように思います。
自分も、ネガティブな思いを人にぶつけているかもしれないし、、、という方へ
自分もネガティブな思いを人にぶつけることもあるし、人間持ちつ持たれつだと感じて、コード・カッティングに罪悪感を覚える方もいらっしゃるようです。
でも、これまでの経験では、こうしたことを感じる方ほど、すごく繊細で、「ネガティブな思いを人にぶつけたくない」という優しい思いの持ち主であることが多く、そういう方の場合、人にネガティブなコードをつなげるより、人からコードをつなげられる頻度のほうが多い傾向があります。
ネガティブな思いを人にぶつけたくない、という方ほど、優しさやおとなしい印象が災いしてしまいコードをつなげられやすい、、、という傾向もありますから、そうした心優しい方こそ、コード・カッティングを活用して、必要以上に疲弊してしまうことを避けてほしい!と私は思います。
逆に、「自分もネガティブな思いを人にぶつけているかもしれない」ということを全く思ったこともない、という方は、要注意です。コードカッティングを覚えるにあたっては、「自分も、ネガティブな思いを人にぶつけないようにするぞ!」という心構えを合わせて持つようにして頂ければ幸いです。
やってみたけど、コードが切れないという場合
コードがなかなか切れない、切ってもすぐにまたつなげられてしまう(職場・家族など、身近な人から来るコードの場合が多いです)という場合もあります。
この場合は、ちょっと大変ではありますが、何度も試してみる、また、相手との接触が終わったら、ネガティブなコードがあるかないかを確認して、あるようなら抜くようにするのが一番の対策です。
また、実際にやってみたけど、コードが切れない感じがして困っている、、、という場合は、対面・電話セッションでのサポートを提供しています。当方のセラピーのページからお問い合わせください。