貧乏ゆすり。
あまり行儀が良くない、とされている行為ですから、やるのをためらう方がほとんどでしょう。
ですが、貧乏ゆすりには、身体をゆるめてラクにする大きなヒントが隠されていたりもします。
振動は、身体に備わったストレス発散のしくみ。
貧乏ゆすりって、身体にもともと備わった、ストレスを発散したり、コリ・緊張をほぐす仕組みの一つと言えるのです。だからこそやりたくなっちゃうことがある。
そのコアにあるのは、「振動」。
怖くて震える、怒りに打ち震える、、、人間は、ストレスがかかると、身体を震わせたがるもの。「会いたくて会いたくて震える」なんて歌もありましたが、それも同じです。
それで何をやっているか?というと、ストレスに伴う身体の緊張や、体内の細かいコリをほどいているんです。
実はこの仕組み、人間だけではなく、動物でも見られます。
例えばこの映像の1:00あたりからの場面。白くまが、ショックな出来事の後で、身体を震わせることでストレスによる緊張を解放している映像です。
かなり派手に全身を振動させていますので、それなりに大きなショックを受けた後のことだったのでしょう。
人間にも、これと同じように、身体を自然に振動させることで、ストレスがかかることによって生まれた緊張やコリ・ハリをほどいていく仕組みが備わっているのです。
貧乏ゆすりは、この「身体の内から自然と湧き上がる振動で、身体をゆるめる」という機能の表れのひとつ。行儀が悪い!だけでは片付けられないものがあります。
「振動」を上手く使うと、コリや緊張をほぐすことができる!
この機能をうまく使うと、狙ったところの緊張やコリをピンポイントでほぐしたり、全身の緊張をゆるめることもできます(貧乏ゆすりは、膝から下を中心に、下半身全体をゆるめる運動の一つとも位置付けられます)。
いろいろなやり方があるのですが、それらを上手く使いこなせば、日々身体をゆるめていくことができ、整体いらずの身体になります。身体の動きを良くしたい方にとっても、動きが悪いところをほぐすのに役立ちます。
ただ、注意点が一つあります。
それは、振動で身体をゆるめている時に、身体に溜めこんでいたネガティブ感情が噴出することがある、ということです。
コリ・ハリの中には、過去のトラウマ的な記憶や感情が刻みこまれているものもあり、そこをほぐそうとすると、その時の記憶や感情が蘇ったりするのです。
そこで出てくる感情が強烈なものであるほど、解き終わった後に得られる解放感やスッキリ感は大きいので、これも身体をゆるめる醍醐味だ!とも言えますし、慣れてくると「あーまた出てきた、、、」くらいに平然と構えていられるようにもなったりするのですが、初めて経験した方の場合は、そこで感じる感情の強さに圧倒されてしまうこともあります。
ですので、この記事を読んで、私も身体を震わせてみよう!と試される方は、そういうこともあるかもしれない!というつもりで、ちょっと覚悟を持って臨んでください(笑)